地形図は空からとった写真とは違う?

2021年11月5日 オフ 投稿者: admin

地図は空中写真をそのまま図面に落とし込んだものと言えるのでしょうか。厳密に言えば、写真はレンズという1点から放射状にみた画像(中心投影と呼ばれています)であり、地図は平面的に広がりを見せたまさにある対象エリア内を万遍なく連写した画像を組み合わせたようなものと考えると、やはり何か大きな違いがあることを予想させます。

地形図は遠く離れた人工衛星から見ているがごとく「正射投影」を表した図であり、空中写真に処理を施した画像(「オルソ画像」と呼ばれています)が地形図に近いものされています。グーグルマップで表示される空中から見た画像がこのオルソ画像と言われています。

ただこのオルソ画像をよく見ると建物の壁面が認識できるものです。基本的に正射投影法ではすべてを真上から見た画像とされているため、本来壁面は見えないのが正解です。

ということは、地形図とオルソ画像の間にも微妙な違いがある、という事になりそうです。