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当サイトは、古今東西の地図(特に日本の古地図)をこよなく愛する管理人が、完全なる趣味で立ち上げたものです。管理人自身は別に地図のスペシャリストでもなんでもありませんが、独断と偏見に基づいて不定期に更新していく所存でございます。

管理人が考える地図の意義

地図というのは、人間の生活水準を大幅に上げた技術のひとつだともいわれています。

そして地図作成技術の発展を支えた道具というのは、コンパスではないでしょうか。

コンパスは羅針盤とも言われます。中国で発明されたことが関係しているのでしょう。

中国の科学的水準は凄まじく、11世紀には磁針が北を指すことを知っていたと言われています。当時の中国の底力を推して知るべしということです。

元の時代に海のシルクロードが盛んに利用されたことで、インド、ヨーロッパに羅針盤の技術は広く伝わりました。もちろんコンパスだけでは航海する上でどうしようもありません。方位が分かたところで、自分が地図上の位置が分からなければ何の意味もありません。やはり正確な地図を作る他ないわけですが、この地図作成にもコンパスは役立ちました。

中世ヨーロッパといえば、中心部は平和だったと言えます。しかし周辺部は外敵の脅威に曝され続けました。

中でもイスラムは強く、脅威でした。イスラムはヨーロッパのようにギリシアの科学精神を捨てなかったからです。イスラムもアジアも科学のレベルが高く、当時のヨーロッパを征服してもおかしくない状況でした。

例えば8世紀、イベリアはイスラムの手に落ちています。もちろんヨーロッパ人は手を抜いていたわけでもなく、十字軍を作って勇敢に戦いました。それも迎え撃つだけではなく、ヨーロッパ人にとって大切なエルサレムを奪い返そうとしました。

最終的には失敗したのですが、イスラムとの交流は進んだため、ジェノバやベネチアのような交易都市は栄え、宗教の支配力は徐々に低下していきました。教皇の権威が落ちていくと、封建社会自体が基盤から崩れ始めることになりました。

中世末期にはアジアに対する妄想も広まりました。アジアに見知らぬキリスト教国が存在するというものでしたが、イスラムの侵略で疲弊していたヨーロッパは、そのアジアのキリスト教国を頼ろうとしました。

このような情勢を支えていたもののひとつは、間違いなく地図だったといえるでしょう。地図があったからこそ移動や交易を行うことができたといっても過言ではないのですから。時代がかわり現代においても、スマホアプリなどの地図は、私達の生活には欠かせませんね。

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