コロンブス

2019年12月20日 オフ 投稿者: admin

新大陸を見つけたとされるのがコロンブスです。

彼は当時、地図をどのように見ていたのでしょうか。コロンブスが考えていた航路は単純です。大西洋を越えれば、そこにはアジアが広がっていると本気で信じていました。

彼はスペインとポルトガルに援助を求め、イザベラ女王がそれに応えてくれました。有名なサンタ・マリア号で出発し、バハマ諸島に着くと、彼はその地をインド周辺だと思い込み、不正確な地図を信じ続けました。

いわゆる西廻り航路を発見したわけですから、国王の寵愛は受けられたのですが、その後の度重なる航海でも真の新大陸に到着することは叶わず、それに気付かないまま世を去りました。

コロンブスが自分の見た島々をアジアだと思い込んだのはどうしてでしょう。

当たり前ですが、当時の世界地図は旧大陸だけで出来ていました。彼らが想像する地球の大きさは現実よりはるかに小さく、経度の知識も欠けていたため、距離の測定は専ら移動に要した日数を基に算出していたのです。

旅行者の伝え聞いた情報は間違いだらけでしたし、当時の主流だった丸太とロープを使った測定法も正確さを担保していませんでした。実際彼らの頭の中のアジアは東に引き延ばされました。

これがコロンブスの誤解の要因です。コロンブスが新大陸に上陸できなかったのは事実ですが、彼の後輩がその業績を受け継ぎました。

ポルトガルに差を付けられたスペインは、コロンブスが活躍したことで航海に意欲的になりました。両国の力は拮抗し、領土をめぐる争いは激しくなりました。その結果、スペインは教皇子午線を教皇に提案し、ポルトガルとの分け合いを画策しました。

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